—ポポーの育て方— ポポーは、英名をカスタードアップルといい、バナナとマンゴーをミックスさせたような、 濃厚な香りと甘みをもっています。
生食が主で、果肉はクリーム状です。
食べる時には、半分に切ってスプーンですくうと食べやすいでしょう。
また、アイスやシャーベット、クッキーに加工するとおいしいといわれています。
1945年頃ポポーは一般的な果物だったのですが、他の果物に比べて熟すスピードが早く日持ちしないため、 現在日本では取り扱う農家がほとんどなく「幻のフルーツ」となっています。
豊富な栄養とアミノバランスに優れており、アメリカでは美容食としても人気があるそうです。
花も葉も美しく秋には紅葉も楽しめるので庭木としても魅力的です。
ポポーは元来、落葉性の高木で樹高が3〜10mにもなります。
植え付けて、 2年間くらいは、生育が非常に緩慢ですが、3年目以降は旺盛に生長し、非常によく伸びます。
〇置き場所 ポポーはマイナス30℃くらいまでは耐寒性があるので、国内のほとんどの地域で栽培可能です。
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びましょう。
枝がやわらかく折れやすいのと落果を防ぐために強風の当たらない場所が適しています。
〇用土 保水性がよく肥沃なやや粘土質の用土を好みます。
用土の配合は、赤玉土3、真砂土3、腐葉土3、川砂1など。
市販の園芸用培養土5、赤玉土5でもよいでしょう。
肥料は4月、6月、8月に骨粉入り油粕などの有機質肥料を規定量与えます。
水遣りは表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。
幼木のころは、水切れしやすいので注意します。
〇植え付け 適期は11月から2月です。
根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、 通常2〜3年に1回は必要です。
根がゴボウ状で細根の少ないものが多いので、できればポットで1年以上養生させた方が、 活着がよくなり、枯れる心配がありません。
雌雄同株ですが、自家受粉しにくい性質のため、二個以上の株を植えるとよいでしょう。
混植する場合、場所があれば5m程度離して植えます。
ただし、狭い庭など限られた空間の場合は、 2m離して植え込み、年数が経過して大きくなってきたら、2本で1本に見えるような樹形に仕立てるとよいでしょう。
〇手入れ ポポーは葉が大きく乾燥に弱いので、土壌には有機物を多く入れ、根の発生を促します。
夏場にひどく乾燥する場合は、水やりします。
鉢植えの場合は、生育中は水やりを欠かさないようにしましょう。
冬の剪定:適期は12月から2月です。
前年枝の基部に花芽をつけるので、 長すぎる結果枝は簡単に切り詰めることができ、コンパクトに収めることができます。
〇収穫 収穫できるのは接木苗で2〜3年、実生からだと4〜6年くらいです。
熟して自然に落下した果実を収穫した後、2〜3日程度追熟させてから食します。
〇ふやし方 つぎ木:3月中旬から4月上旬に休眠枝つぎ、8月中旬から下旬に緑枝つぎを行います。
台木はタネをまいて2年ほど養成すれば使えます。
根ざし:3月が適期です。
鉛筆程度の太さと長さの根をとってさします。
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